一般ニュース 12月2007年
 
19/12/07 シドニー/バンクーバー間の直行便を運航 − エアーカナダ
19/12/07 非常用酸素タンクに窒素が − カンタス航空
19/12/07 カンタス航空の今年度の利益予想を専門家たちは更に上積み予測
19/12/07 ホバート空港を3.5億ドルで売却 − タスマニア州政府
12/12/07 豪州の7-9月期の国内総生産(GDP)が1%の伸び
12/12/07 業績が好転し、ブリスベン線の復活を検討 − ガルーダ航空
12/12/07 2.5億ドルをかけて改修、新規国際線を誘致−キャンベラ空港
05/12/07 豪州の10月の貿易赤字が過去36年間で最悪 − 豪統計局
05/12/07 改修のために滑走路1本を1年間閉鎖 − シドニー空港
05/12/07 日本からケアンズへの飛行中パイロットが倒れる−カンタス航空

                                                 

12月19日2007年 シドニー/バンクーバー間の直行便を運航 − エアーカナダ
  エアーカナダは、12月16日にシドニーからバンクーバーへの直行便の運航を開始する。 これによって、カナダとオーストラリア間をノンストップで運航する初めての航空会社となった。 シドニーからの初便は12月16日の午後1時30分となる。 同社はB777-300ERを使い、ファーストクラス42席、エコノミークラス307席の仕様。2008年2月1日からは新しいB777-200LRに変更する。 (Source: Travel Weekly, 14/12/07 "Air Canada prepares for non-stop Vancouver flights")
12月19日2007年 非常用酸素タンクに窒素が − カンタス航空
12月19日2007年 カンタス航空の今年度の利益予想を専門家たちは更に上積み予測
  先週、カンタス航空の今年度の税引き前利益が昨年度より40%上回るとのニュースのあと、アナリストたちは、それ以上に利益が計上できるのではないかとしている。 国際航空運送協会(IATA)が航空会社の利益が減少するとの予測をしているにもかかわらず、多くのオーストラリアのアナリストたちは、短期から中期的に見てカンタス航空の将来は明るいとしている。 ABN AMRO社のデービット・クーク氏とニック・ベリー氏は、株価が$6.55までであればカンタス株は買い時とし、「カンタス航空は今年度の税引き前の利益予想は問題なく達成するだろう。 搭乗率や旅客キロ収入は引き続き、我々の予想を上回っている。 中期的に見て、国内線と国際線で低価格航空会社との競争は激化していくことになるが、現在の好調は2009年度まで続くことになる」と話した。 Goldman Sachs JB Were社のポール・ライアン氏とアリシア・チュウ氏は、すでにカンタス航空の税引き前の利益を46%と予想し、株価が7ドルまでは”買い”としており、「高い需要により、カンタス航空の利益予想はクリアーするだろう。 同社の経費削減計画に沿って、新規の航空機の発注でコスト軽減ができ、少なくとも1座席当たり2%の経費が削減できる」としている。 Deutsche Bankのキャメロン・マクドナルド氏は、カンタス航空の利益予測は短期的にみて疑いはない。 しかし、長期的に見ると懸念が残るとしている。 同氏は、$5.60までであればカンタス航空は”買い”とし、「輸送能力を増やすことは、旅客数とイールドに圧力が掛かることになる。 カンタス・グループの座席数の82.1%は長期的に見て安定しているとは思えない。 現在のマーケットの提供座席数の高止まりは、今後12ヶ月から18ヶ月には落ちてくると予想する」と話した。 (Source: Australian, 17/12/07 "Another profit upgrade for Qantas")
12月19日2007年 ホバート空港を3.5億ドルで売却 − タスマニア州政府
12月12日2007年 豪州の7-9月期の国内総生産(GDP)1%の伸び

  オーストラリア統計局(ABS)は、7-9月期の国内総生産(GDP)1%(季節調整済み)上昇したと発表した。 これは下方修正された4-6月期の0.7%の成長と比べたものであり、 これによって、1月から9月までの成長年率は4.3%となった。 市場の大方の予想は、7-9月期が1%で、年率は4.8%としていた。 JPモーガン社のエコノミストのジャロッド・ケア氏は、「連邦準備銀行は、依然2月に金利を引き上げることになるだろう。 オーストラリアの経済は速いペースで成長しており、世界の経済が不透明として今回金利の引き上げを見送った連邦準備銀行も、今後のインフレに警戒をしていかなければならない。 現在の年率の成長率が4.3%というのはすごい数字である」と話した。 RBCキャピタル社の主任エコノミストのスーリン・オング氏は、「7-9月期のGDPが金利を引き上げることにはならなかった。 下方修正された1-3月期の成長率が、年率を市場の予想より下回る原因となった。 7-9月期の家計消費支出の伸びが1.2%で、9月までの年率に直して4.5%となった。 個人消費が7-9月期の成長の最大のけん引役となっている。 しかし、10-12月期の成長率は7-9月期より下回ると予想される」と話した。 (Source: AGE/AAP, 05/12/07 "Economy continues to sizzle")

12月12日2007年 業績が好転し、ブリスベン線の復活を検討 − ガルーダ航空
  ガルーダ・インドネシア航空は、今年の9月までの業績が好調なことで、ブリスベン線の復活とメルボルン線の強化を検討している。 同社は、今年の1月にネットワークの見直しを行い、クイーンズランド州への運行を休止し高収益路線に焦点を当ててきた。 しかし、バリ市場が回復したことにより、クイーンズランド州への再運行を検討することになった。 ニューサウスウェールズ州と首都特別地域担当のセールスマネージャーのケリー・ティムス氏は、「バリで行なわれた販売会議で、2008年の計画に入っていることから可能性は大きい」と述べた。 オーストラリア統計局によると、クイーンズランド州に住む1万8,000人が今年の1-9月までにインドネシアに旅行しており、2006年の同期の1万3,000人と比べると、直行便がないのにもかかわらず増加している。 ビクトリア州も前年同期比で53%増えて4万3,000人となり、西オーストラリア州も51%増え7万4,000人となっている。 ティムス氏は、「我々は現在どのような機材が必要かを検討しており、新しく納入されるB737が最適と思っている」と話す。 (Source: Travel Weekly, 04/12/07 "Garuda hopeful of Brisbane return")
12月12日2007年 2.5億ドルをかけて改修、新規国際線を誘致−キャンベラ空港
12月05日2007年 豪州の10月の貿易赤字が過去36年間で最悪 − 豪統計局

  10月のオーストラリアの貿易赤字額が過去36年間で最大となった。 エコノミストたちは、豪ドル高と干ばつで輸出が減少したのが原因としている。 10月の貿易赤字額が29億8,300万豪ドル(季節調整済み)となり、1971年の統計をとり始めてから最悪となった。 オーストラリア統計局(ABS)によると、10月の輸出が3%減少し、輸入は逆に2%増加した。 ちなみに、9月の貿易赤字額は19億1,600万ドルで、エコノミストたちの10月の予想は19億ドルであった。 HSBCのチーフエコノミストのジョン・エドワード氏は、「豪ドル高が引き続き輸出業者を困難な状態にしている。 干ばつが農産物の輸出に悪影響し、生産を制限する能力制約(Capacity constraintsが鉱山業の輸出に影響が出ている」と語った。 また、JPモーガンのエコノミストのヘレン・ケバンズ氏は、「鉱山業の能力制約(Capacity constraintsについて、 鉱山業の輸出(特に金属、金属鉱石)は、7−9月期のオーストラリアの輸出を牽引してきた。 非農産品では、金属、金属鉱石ほどの輸出量は得られていない。 しかし、2008年には大規模な事業投資で、この制約が緩和されることになることを期待している。 また、干ばつが農産品の輸出が5%減少した要因で、とくに穀物が影響を受けた。 10月は農産品も非農産品も減少した」と話した。 (Source: AAP, 03/12/07 "Trade deficit widens to 36-year high")

12月05日2007年 改修のために滑走路1本を1年間閉鎖 − シドニー空港

  シドニー空港の安全作業を行なうために、同空港の東西滑走路が1年間以上閉鎖することになった。 シドニー空港は、過去にほかの滑走路を600万ドルをかけて改修したが、高速道路の「M5」が近くにあり、インフラ上の問題で、この改修プロジェクトが最終的に6,500万ドルになるとしている。 国際航空安全基準では、航空機が滑走路をオーバーランした場合を想定して、より大きな安全エリアを確保することが義務付けれている。 現在、シドニー空港を離発着している航空機の25%がこの東西滑走路を使用しているが、来年4月からは北南滑走路を使うことになる。 同空港のロッド・ギルモアー氏は、「新しい安全基準が数年前から導入されており、より大きな安全エリアを滑走路の西端に建設しなければならない。 1本の滑走路が閉鎖になることによって、一部の地域では騒音が増すことになる。 空港の北部と南部の地域では一時的に影響があるかもしれないが、この工事は安全基準を満たすために必要である」と語った。 工事は来年4月から始まり、年内には完成する予定である。 (Source: ABC, 27/11/07 "$65m upgrade for Sydney Airport runway")   

12月05日2007年 日本からケアンズへの飛行中パイロットが倒れる−カンタス航空

  オーストラリア運輸安全局(ATSB:Australian Transport Safety Bureau)の報告で、今年7月9日に乗客162人を乗せて日本からケアンズに向かっていたカンタス航空のB767機が、ケアンズの北西1,400キロのところで、キャプテンがトイレに行く前に倒れた。 同局では、「キャプテンが副操縦士に操縦を頼んでトイレに立った後、副操縦士がキャプテンがコックピットの床に倒れる音を聞いた。 副操縦士は、キャプテンに声をかけたが返答がなく、キャプテンをコックピット・ドアー付近から動かし、キャビン・サービス・マネージャーを呼び入れた。 酸素吸入での手当てのあと、キャプテンは意識を回復した」としている。 医師の検査では胃腸病が原因と診断され、後日このキャプテンは勤務に戻った。 (Source: Australian, 29/11/07 "Qantas pilot collapses in cockpit")